学校の音楽会・学習発表会の歌。お父様・お母様ができるサポート
「音楽会で歌う曲、家でも練習したほうがいいのかな」 「学習発表会が近づいて、子どもが少し不安そう。親として何ができるだろう」
学校の音楽会や学習発表会は、お子様にとって、ふだんの授業とはちがう、大きな行事のひとつです。クラスや学年のみんなで歌をつくりあげる経験は、お子様の心に、長くのこる思い出になります。
学校での練習は先生が見てくださいますが、家でのすごし方も、お子様の気持ちや体調に大きくかかわります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、音楽会や学習発表会の歌について、家で歌の練習をどう見守るか、どんな声かけをするとよいか、のどや体調をどうととのえるか、そして当日と終わったあとのすごし方まで、お父様・お母様ができるサポートにしぼってお話しします。
音楽会・学習発表会の歌で、家ができること
主役はお子様と学校。家は「支える場所」
音楽会や学習発表会の歌は、学校の先生が、クラスや学年全体を見ながら指導してくださいます。歌い方や声の出し方は、先生の方針があることが多いので、家で別のやり方を教えると、お子様がまよってしまうこともあります。
家でできるのは、歌い方を細かく教えることより、お子様が安心して練習にのぞめるように、気持ちと体調を支えることです。
- 学校での練習のようすを、聞いてあげる
- 家でも歌いたいときに、歌える空気をつくる
- 体調をととのえて、元気に学校へ送り出す
この3つを大切にするだけでも、お子様にとって大きな力になります。
まずは、学校での練習のようすを聞いてみる
音楽会の練習がはじまったら、「どんな歌を歌うの?」「練習はどう?」と、軽く聞いてみましょう。
お子様が話してくれたら、うなずきながら、さいごまで聞いてあげてください。「むずかしいところがある」「みんなの声がそろってきた」など、お子様のことばから、いまの気持ちが見えてきます。
話したがらないときは、むりに聞き出さなくても、だいじょうぶです。「楽しみにしているね」と伝えるだけでも、お子様の気持ちは変わります。
家での歌の練習の見守り方
家で練習するかどうかは、お子様にまかせる
音楽会の歌を家で練習するかどうかは、学校からとくに言われていなければ、お子様の気持ちにまかせてよいと思います。
自分から歌いはじめたら、そっと聞いてあげましょう。お風呂や、お手伝いのあいだに口ずさむだけでも、歌にふれる時間になります。「練習しなさい」と言われるより、自分から歌いたくなる空気のほうが、お子様は歌を楽しめます。
歌詞をおぼえるのを手伝う
音楽会や学習発表会の歌は、歌詞をおぼえて歌うことが多いです。歌詞があいまいだと、自信をもって声を出しにくくなります。
- 歌詞を、大きめの字で紙に書いて、目につくところにはる
- お父様・お母様が、歌詞を読みあげて、続きを言ってもらう
- 歌詞の意味を、いっしょに話してみる
歌詞の意味がわかると、気持ちをこめて歌いやすくなります。歌詞と曲をおぼえるコツは、こちらの記事でもまとめています。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
学校で配られた音源や楽譜を使う
学校から、練習用の音源や楽譜が配られることもあります。家で練習するときは、学校のものを使うと、学校での歌い方とずれにくくなります。
音源がない場合は、むりにさがさなくても、だいじょうぶです。お子様が学校で歌っているとおりに、口ずさむだけでもじゅうぶんな練習になります。
合唱のパートは、ひとりで歌うとむずかしいことも
音楽会の歌は、いくつかのパートに分かれて歌う合唱のこともあります。家でひとりでパートを歌うと、学校で聞こえている、ほかのパートの声がないので、むずかしく感じることがあります。
「家だとうまく歌えない」とお子様が言ったときは、「学校でみんなと歌うと、ちゃんと歌えているんだね」と声をかけてあげてください。ひとりで歌うのと、みんなで歌うのとでは、感じ方がちがうのは自然なことです。
学習発表会で、歌と劇やせりふがいっしょのとき
学習発表会では、歌だけでなく、劇やせりふ、楽器の演奏といっしょに歌うこともあります。おぼえることが多いと、お子様の頭の中がいっぱいになってしまうこともあります。
そんなときは、一度にぜんぶを練習しようとせず、「今日はせりふ」「明日は歌」のように、少しずつ分けてみましょう。お子様が、自分の役わりの中で何がいちばん心配なのかを聞いて、そこから手伝ってあげると、気持ちがらくになります。
お子様のやる気を支える声かけ
できていないところより、がんばりを見る
家でお子様の歌を聞くと、つい「音がちがう」「声が小さい」と言いたくなるかもしれません。でも、細かい指摘は、学校の先生におまかせしましょう。
お父様・お母様からは、こんなことばをかけてあげてください。
- 「その歌、きれいなメロディだね」
- 「歌詞をもうおぼえたんだね」
- 「毎日がんばっているね」
結果ではなく、がんばっていることそのものを見てもらえると、お子様は安心して練習を続けられます。
不安を口にしたら、まず受けとめる
「まちがえたらどうしよう」「みんなの前で歌うのがこわい」と、お子様が不安を話すこともあります。そんなときは、「だいじょうぶ」とすぐに言いきるより、まず「そう思うんだね」と気持ちを受けとめてあげましょう。
そのうえで、「みんなで歌うから、ひとりじゃないよ」「まちがえても、続けて歌えばいいんだよ」と、具体的に安心できることを伝えると、気持ちがおちつきやすくなります。
きょうだいや家族とくらべない
きょうだいがいると、「お兄ちゃんのときは」とくらべてしまうこともあるかもしれません。音楽会の歌は、学年や曲によって、むずかしさもちがいます。いまのお子様のがんばりを、そのまま見てあげてください。
のどと体調のととのえ方
本番が近づいたら、のどを大切に
音楽会や学習発表会が近づくと、学校での練習の時間がふえることがあります。家では、のどを休められるように気をくばりましょう。
- こまめに水やお茶を飲む
- 外から帰ったら、うがいをする
- 部屋がかわいていたら、加湿を心がける
- 大声で長くさけぶ遊びは、ひかえめにする
声がかれている、のどが痛いと言うときは、家での歌の練習はお休みにして、のどを休めてあげてください。痛みやかすれが何日も続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談しましょう。
生活のリズムをととのえる
歌うことは、思った以上に体力をつかいます。行事の前は、学校の練習でつかれていることもあるので、早めに休む、ごはんをしっかり食べるなど、ふだんの生活をととのえることが、いちばんのサポートです。
本番当日のすごし方
朝は、いつもどおりに送り出す
当日の朝は、特別なことをするより、いつもどおりにすごすほうが、お子様もおちつけます。「楽しんできてね」「見に行くのを楽しみにしているよ」と、明るく送り出してあげましょう。
服装や持ちものは、学校からのお知らせを前の日までにたしかめて、いっしょに用意しておくと安心です。
見に行くときのマナー
音楽会や学習発表会を見に行くときは、学校のきまりを守ることが大切です。写真や動画の撮影ができるかどうか、どこで見るかなどは、学校によってちがいます。
本番を見に行くときの家族のマナーについては、こちらの記事でくわしくまとめています。お子様の歌の本番を見に行くときの、家族のマナーと応援のしかた
終わったあとにかけたいことば
まずは「おつかれさま」
本番が終わったら、まず「おつかれさま」「がんばったね」と伝えてあげてください。うまくいったかどうかよりも、最後まで歌いきったことを、いっしょによろこびましょう。
お子様の感想を聞く
「どうだった?」と聞いて、お子様が話してくれる感想に、耳をかたむけてみてください。「ここが楽しかった」「もっとこうしたかった」など、お子様なりのふりかえりが、次の歌へのやる気につながります。
もし、お子様が「うまくいかなかった」と落ちこんでいたら、「そう感じたんだね」と受けとめたうえで、お父様・お母様が見て、よかったと思ったところを伝えてあげてください。
まとめ
- 音楽会や学習発表会の歌は、学校の指導が中心。家は支える場所と考える
- 学校での練習のようすを聞き、お子様の気持ちを受けとめる
- 家で歌の練習をするかは、お子様の気持ちにまかせる
- 歌詞をおぼえる手伝いや、学校の音源を使った練習がおすすめ
- 細かい指摘より、がんばりを見る声かけを
- のどを休め、生活のリズムをととのえる
- 本番のあとは「おつかれさま」と伝え、お子様の感想を聞く
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