コンクール・発表の場

コンクールの演奏時間の守り方。時間のはかり方と、自由曲をカットするときの考え方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「自由曲を決めたけれど、演奏時間の制限をこえてしまいそう」 「時間をはかったら、日によって長さがちがう。どれが正しいの?」

歌のコンクールでは、演奏時間に制限があることが多いです。せっかく好きな曲をえらんでも、時間のことでなやむ方は少なくありません。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。演奏時間のことは、早めにたしかめておくほど、本番まで落ち着いて練習できると感じています。

この記事では、コンクールの演奏時間の守り方にしぼってお話しします。要項で見ておくところ、時間のはかり方、時間がこえそうなときの見直し方、そして自由曲をカットするときの考え方を順番にまとめました。

カットのしかたは、曲や先生の考え方によってちがいます。この記事は、要項を読み、先生と相談するときの手助けとしてつかってください。

コンクールの演奏時間の制限、まず要項でたしかめること

何分までか、何分以上か

演奏時間の決まりは、コンクールや部門によってちがいます。

  • 「何分以内」という上限だけがある
  • 「何分以上、何分以内」と、下限もある
  • 2曲を歌う場合に、合わせた時間の決まりがある

上限だけでなく、下限がある場合もあるので、さいごまでよく読みましょう。

どこからどこまでを時間にふくむか

もう一つ大切なのが、どこからどこまでを演奏時間とするかです。

  • 前奏のはじまりから、後奏の終わりまで
  • 歌いはじめから、歌い終わりまで
  • 動画審査の場合は、動画の長さ全体

こうしたことは、要項に書かれていることが多いです。書かれていないときや、読んでもよくわからないときは、主催者に問い合わせてみましょう。思いこみで決めてしまうと、あとで練習のやり直しになることがあります。

こえた場合のあつかい

時間をこえたときに、演奏をとちゅうで止められるのか、減点になるのか、失格になるのかも、コンクールによってちがいます。決まりを知っておくと、どのくらい余裕をもって時間を決めればよいかがわかります。

演奏時間のはかり方

本番と同じ形で、通して歌う

時間は、本番と同じ形で、さいごまで通して歌ってはかるのが基本です。

  • 伴奏がある場合は、伴奏といっしょに
  • 前奏や後奏も、本番と同じように入れる
  • くりかえしや、とばすところも本番どおりに

伴奏者と合わせられない日は、伴奏の録音に合わせて歌い、時間をはかります。

1回だけでなく、何回かはかる

同じ曲でも、日によって速さが少しかわります。緊張すると速くなる方もいれば、ていねいに歌おうとしておそくなる方もいます。

何回かはかって、いちばん長かった時間を目安にすると安心です。録音や録画をしておけば、あとで時間をたしかめるのにも、歌をふりかえるのにもつかえます。

余裕をもった時間にする

上限ぎりぎりで歌えるように合わせるのは、少しこわいものです。本番では、ちょっとした「間」や、拍手を待つ時間などで、時間がのびることもあります。上限よりも、少し短めにおさまるようにしておくと、落ち着いて歌えます。どのくらいの余裕をとるかは、先生と相談して決めましょう。

動画審査の場合

動画で応募するコンクールでは、動画の長さで時間を見ることが多いです。撮影をはじめてから歌いはじめるまでや、歌い終わってから撮影を止めるまでの時間も、長さにふくまれることがあります。動画の前後をどうするかも、要項でたしかめておきましょう。

動画のとり方については、こちらの記事にまとめています。歌の動画審査、スマホでのきれいなとり方。おうちでできる10のコツ

時間がこえそうなときの見直し方

まずは、テンポが速すぎたり、おそすぎたりしないか

時間がこえそうなとき、すぐにカットを考える前に、テンポを見直してみましょう。楽譜に書かれた速さよりも、かなりゆっくり歌っていることもあります。

ただし、時間を合わせるために、むりに速く歌うのはおすすめできません。息つぎが苦しくなったり、ことばがはっきりしなくなったりして、歌のよさが伝わりにくくなります。

「間」の長さを見直す

フレーズとフレーズのあいだや、曲の終わりの音を、必要以上に長くのばしていないかもたしかめます。気持ちをこめた「間」は大切ですが、長くなりすぎていることもあります。録音を聞いて、先生といっしょにたしかめてみましょう。

曲そのものを見直す

テンポや「間」を見直しても時間がおさまらないときは、曲えらびから考え直すのも一つの方法です。早めに気づけば、ほかの曲を練習する時間もとれます。演奏時間のことは、曲を決める段階でたしかめておくのがいちばんです。

自由曲をカットするときの考え方

カットしてよいかを、まず要項でたしかめる

コンクールによっては、曲のカットについて決まりがあることがあります。

  • カットしてもよい
  • 決められた形でのカットならよい
  • カットはしないで、そのまま歌う

まずは要項を読み、カットがみとめられているかをたしかめましょう。わからないときは、主催者に問い合わせるのが安心です。

カットのしかたは、先生と相談して決める

カットがみとめられている場合でも、どこを短くするかは、ひとりで決めずに先生と相談しましょう。曲の形や流れをよく知っている先生に見てもらうと、歌のよさをのこしたまま、時間をおさめる方法が見つかりやすくなります。

相談するときに、次のことを伝えるとスムーズです。

  • コンクールの演奏時間の決まり
  • いまの演奏時間(何回かはかった時間)
  • どこからどこまでを時間にふくむか
  • 要項に書かれているカットの決まり

カットを考えるときによく話し合われること

先生と相談するとき、次のような点がよく話題になります。

  • 前奏や間奏、後奏の長さ
  • 同じメロディーがくりかえされるところ
  • 曲の山場やいちばん伝えたいところを、のこせるか
  • カットしたあとも、曲の流れが自然か

どこを短くするのがよいかは、曲によってまったくちがいます。また、伴奏者がいる場合は、伴奏の楽譜にもカットのしるしを書いて、同じ形で練習できるようにしておきましょう。

カットしたら、楽譜に書きこんでおく

カットの形が決まったら、楽譜にはっきり書きこみます。とぶところにまるをつけたり、矢印を書いたりしておくと、本番でまよいません。楽譜への書きこみ方は、こちらの記事も参考にしてみてください。楽譜への書きこみ方。息つぎ・強弱・先生のアドバイスのメモ

カットしたあとも、もう一度時間をはかる

カットしたあとは、もう一度、本番と同じ形で通して歌い、時間をはかります。つなぎ目がなめらかに歌えるか、息つぎの場所はかわらないかも、あわせてたしかめましょう。

本番まで時間を守るための練習の工夫

通し練習を週に何回か入れる

部分の練習ばかりしていると、通したときの時間がわかりにくくなります。週に何回かは、本番と同じ形で通して歌い、時間をはかる日をつくりましょう。

録音で速さをたしかめる

練習のときの録音を聞くと、「ここで急に速くなっている」など、自分では気づきにくいことがわかります。時間をはかるだけでなく、速さのかわり方にも目をむけてみてください。

のどにむりをさせない

通し練習を何回もくりかえすと、のどがつかれることがあります。1日に何回も通すより、日を分けて練習するほうが安心です。痛みやかすれが続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

本番に近い場所で通してみる

ふだんの練習場所と本番の会場では、ひびき方がちがいます。ひびく場所では、自然とゆっくり歌いたくなることもあります。本番が近づいたら、教室など、ふだんとちがう場所でも一度通して時間をはかってみると、ちがいに気づけます。

お子様の場合

お子様が出るときは、お父様・お母様が時間をはかってあげると、練習に集中しやすくなります。「何秒こえた」と数字だけを伝えるより、「ここをもう少しゆったり歌えるといいね」など、先生の話をもとにやさしく声をかけてあげてください。

まとめ

  • 演奏時間の上限と下限、どこからどこまでをふくむかを、要項でたしかめる
  • 時間は本番と同じ形で、何回か通して歌ってはかる
  • 上限ぎりぎりではなく、少し余裕をもった時間にする
  • 時間がこえそうなときは、テンポや「間」を見直し、むりに速く歌わない
  • 自由曲のカットは、要項の決まりをたしかめてから、先生と相談して決める
  • カットしたら楽譜に書きこみ、もう一度時間をはかる

演奏時間の決まりを早めにたしかめておくと、本番まで安心して練習を続けられます。おうちで撮影した動画で出られるこどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、練習の成果をたしかめる場としてもつかってみてください。こどもの歌声グランプリ

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