演奏会のアンケートの作り方。入れたい項目と、感想をつぎにいかすコツ
「演奏会でアンケートをとりたいけれど、どんな質問を入れればいいのかな」 「せっかく書いてもらったアンケート、どうやって読めばいいんだろう」
歌の演奏会や発表会を開くと、お客様がどう感じたのか、知りたくなりますよね。その場で直接聞ける感想もありますが、アンケートなら、話しかけるのがはずかしい方の声も、ゆっくり聞くことができます。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、演奏会のアンケートの作り方にしぼって、お話しします。アンケートを作る目的から、入れておきたい項目と質問の例、答えてもらいやすくする工夫、そして、集まった感想をつぎの演奏会にいかす方法までをまとめました。
演奏会でアンケートをとる目的
お客様の気持ちを知る
アンケートのいちばんの目的は、お客様がどう感じたのかを知ることです。
- どの曲が心にのこったか
- 時間の長さはちょうどよかったか
- 会場は来やすかったか
- また来たいと思ったか
歌っている側からは見えないことも、アンケートを通して知ることができます。
出演者のはげみになる
アンケートに書かれたあたたかいことばは、出演者にとって、大きなはげみになります。とくに、お子様が出る発表会では、お客様からの「すてきだったよ」のひとことが、つぎの練習への力になることもあります。
つぎの演奏会につなげる
アンケートで「つぎも知らせてほしい」という方がいれば、つぎの演奏会のお知らせを送ることもできます。アンケートは、お客様とのつながりを続けるための、大切な入口にもなります。
演奏会アンケートに入れたい項目
基本の項目
まずは、どの演奏会でも使いやすい、基本の項目です。
- 全体の感想(よかった・ふつう、など)
- 心にのこった曲や出演者
- 演奏会を知ったきっかけ
- 自由に書ける感想らん
あまり多くの項目を入れると、お客様が答えるのがたいへんになります。まずは、本当に知りたいことにしぼりましょう。
知りたいことに合わせて足す項目
演奏会の目的によって、こんな項目を足すのもよいです。
- 時間の長さはどうだったか
- 会場の場所や、行きやすさ
- つぎに聞いてみたい曲やジャンル
- また来たいと思うか
- つぎの演奏会のお知らせを希望するか
連絡先の項目は、書いてもいい人だけに
お知らせを送るために、名前や連絡先を書いてもらう場合は、「お知らせを希望する方のみ」と書いておきましょう。また、書いてもらった連絡先を、何のために使うのかを、はっきり書いておくことが大切です。
- 「つぎの演奏会のお知らせにだけ使います」
- 「ほかの目的には使いません」
連絡先を書くかどうかは、お客様が自由に決められるようにしておきましょう。
質問の例
ここでは、実際にアンケートに使える質問の例を紹介します。演奏会に合わせて、ことばをかえて使ってみてください。
えらんで答える質問
- 本日の演奏会はいかがでしたか。(とてもよかった/よかった/ふつう/いまひとつ)
- 演奏会の長さはいかがでしたか。(長い/ちょうどよい/短い)
- 本日の演奏会を、どのようにお知りになりましたか。(出演者から聞いた/チラシを見た/インターネットで見た/そのほか)
- また歌の会があったら、来てみたいと思いますか。(ぜひ来たい/都合が合えば来たい/わからない)
えらぶ答えは、多すぎないほうが答えやすくなります。
書いて答える質問
- いちばん心にのこった曲を、よろしければ教えてください。
- その曲のどんなところが、心にのこりましたか。
- 出演者に、ひとことメッセージをお願いします。
- つぎの演奏会で聞いてみたい曲や、こんな会にしてほしいという声があれば、お聞かせください。
「ひとことメッセージ」のらんは、出演者にとって、とくにうれしいものです。小さなお子様の発表会なら、「がんばったところを教えてください」という質問にすると、やさしいことばが集まりやすくなります。
お子様向けの質問
お客様の中にお子様が多い場合は、お子様でも答えやすい質問を入れてみるのも楽しいです。
- いちばん好きだった歌に、まるをつけてね。
- 歌を聞いて、どんな気持ちになったかな。(にこにこの顔/わくわくの顔/しずかな気持ちの顔などから、えらんでもらう)
絵やかんたんな顔のマークを使うと、まだ字が書けない小さなお子様でも参加できます。
答えてもらいやすくする工夫
短く、かんたんに
アンケートは、短い時間で答えられることが大切です。紙一枚におさまるくらいにして、えらぶ質問を中心にし、書く質問は少なめにしましょう。
字は大きく、読みやすく
シニアの方が多い演奏会では、とくに字の大きさに気をつけましょう。答えを書くらんも、広めにとっておくと書きやすくなります。
書くものを用意する
アンケートといっしょに、えんぴつやペンを用意しておくと、答えてもらいやすくなります。客席に置いておくか、受付でお渡しするとよいです。
書いてもらうタイミングを伝える
アンケートは、プログラムといっしょに配ることが多いです。演奏会の最後に、「よろしければ、アンケートにご協力ください」とひとこと伝えると、書いてくれる方がふえます。
回収する場所も、出口の近くなど、わかりやすいところに用意しましょう。
名前を書かなくてもよいことを伝える
「お名前は書かなくてもかまいません」と書いておくと、気軽に、正直な感想を書いてもらいやすくなります。
集まった感想のまとめ方
まずは、ぜんぶ読む
アンケートが集まったら、まずはゆっくり、ぜんぶに目を通しましょう。うれしいことばも、少し気になることばも、どちらもお客様からの大切な声です。
数でまとめる項目と、ことばでまとめる項目
えらんで答える質問は、それぞれの答えに何人がまるをつけたかを数えて、まとめてみましょう。書いて答える質問は、似ている内容ごとにグループに分けると、見えてくることがあります。
- 曲についての感想
- 出演者へのメッセージ
- 会場や時間についての声
- つぎへの希望
出演者に伝える
出演者あてのメッセージは、ぜひ本人に伝えましょう。お子様の場合は、お父様・お母様といっしょに読む時間をつくると、とてもよい思い出になります。
アンケートを出演者に見せるときは、きびしいことばが書かれていないか、先に目を通しておくと安心です。
つぎの演奏会にいかすコツ
「よかったこと」を続ける
アンケートを読むと、つい「足りなかったこと」に目がいきがちです。でも、まずは「よかった」と言ってもらえたことに目を向けましょう。お客様が喜んでくれたことは、つぎの演奏会でも大切にしたいポイントです。
「気になる声」は、できることからかえる
「少し長かった」「会場がわかりにくかった」など、気になる声があれば、つぎの演奏会でできることから見直していきましょう。
- 長さが気になるなら、曲の数や、お話しの時間を見直す
- 場所がわかりにくいなら、チラシに行き方をくわしく書く
- 聞きたい曲の声があれば、つぎのプログラムに入れてみる
すべての声に応えることはできなくても、ひとつでも取り入れると、演奏会は少しずつよくなっていきます。
歌の練習にもいかす
アンケートの感想は、出演者の歌の練習にもいかせます。「ことばがよく聞こえた」と書かれていれば、それはその人のよいところです。「この曲が心にのこった」という声が多ければ、その曲で気持ちが伝わったということです。
コンクールの講評の読み方や、つぎの練習へのいかし方については、こちらの記事にまとめています。アンケートの感想を読むときにも、参考になると思います。コンクールの講評の読み方と、つぎの練習への生かし方。お父様・お母様ができること
アンケートは大切に保管する
集まったアンケートは、つぎの演奏会の準備をするときに、もう一度読み返すと役に立ちます。連絡先が書かれたものは、ほかの人の目にふれないように、大切にしまっておきましょう。
まとめ
- アンケートは、お客様の気持ちを知り、出演者のはげみにし、つぎの演奏会につなげるためのもの
- 項目は、本当に知りたいことにしぼって、短くかんたんにする
- 連絡先は、希望する方だけに書いてもらい、使い道をはっきり書く
- えらぶ質問を中心にし、出演者へのひとことメッセージのらんを入れると喜ばれる
- 書くものや回収の場所を用意し、最後にひとこと声をかける
- 集まった感想は、よかったことを続け、気になる声はできることから見直す
お客様の声は、歌う人にとって、何よりの宝物です。ほかの人から感想をもらって、自分の歌を見つめなおしてみたい方は、こどもの歌声グランプリにも出てみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、自分の歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ