コンクール・発表の場

歌のコンクールの主催者のちがい。協会・新聞社・会社・自治体など、主催者を見るときのポイント

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「コンクールをいくつか見くらべていたら、主催しているところが、それぞれちがっていた」 「主催者って、どこを見ればいいの?えらぶときに気にしたほうがいいのかな」

歌のコンクールの募集要項やチラシには、「主催」という欄があります。でも、そこに書かれている名前を見ても、どんなちがいがあるのか、わかりにくいかもしれません。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、歌のコンクールの主催者のちがいについてまとめます。主催者には、どんな種類があるのか、それぞれにどんな特ちょうがあるのか、そして、主催・共催・後援・協賛ということばの意味や、主催者を見るときのポイントをお話しします。

はじめにお伝えしたいのは、主催者の種類によって、よい・わるいが決まるわけではない、ということです。どの主催者のコンクールにも、それぞれのよさがあります。大切なのは、自分やお子様に合うかどうかを見るための、ひとつの手がかりとして主催者を知ることです。

主催者とは?

コンクールを開いて、責任をもつところ

主催者とは、そのコンクールを開いて、運営に責任をもつところのことです。募集のきまりを決めたり、審査員をたのんだり、会場を用意したり、結果を発表したりするのは、主催者の役わりです。

参加費をはらう先や、問い合わせをする先として、主催者やその事務局の名前が書かれていることもあります。

主催・共催・後援・協賛のちがい

募集要項には、「主催」のほかに、いくつかのことばがならんでいることがあります。

  • 主催:コンクールを開き、運営に責任をもつところ
  • 共催:主催者といっしょにコンクールを開くところ
  • 後援:コンクールの考え方に賛成し、名前を出して応援しているところ
  • 協賛:お金や品物などで、コンクールを支えているところ
  • 協力:会場や人の手つだいなどで、運営を助けているところ

後援や協賛に名前がある団体が、コンクールの運営そのものをしているとはかぎりません。どこが中心になって開いているのかは、「主催」の欄で見るようにしましょう。

主催者の種類と、それぞれの特ちょう

ここでは、歌のコンクールの主催者の種類を紹介します。ただし、同じ種類の主催者でも、コンクールの中身はそれぞれちがいます。

音楽の協会・団体

声楽や合唱、童謡などの分野で活動している協会や団体が主催するコンクールです。その分野の先生や音楽家が、運営や審査にかかわっていることがあります。

  • その分野にくわしい人が審査にかかわることがある
  • 部門や曲のきまりが、その分野に合わせて細かく決められていることがある
  • 長くつづいているコンクールもある

新聞社・放送局

新聞社や放送局が主催するコンクールもあります。結果が紙面や番組で紹介されることもあり、たくさんの人に知ってもらえるきかいになる場合があります。

  • 結果の発表や紹介の方法が、コンクールによっていろいろある
  • 学校や地域と組んで開いているものもある

会社(楽器店・音楽教室・イベント会社など)

楽器店や音楽教室を運営している会社、イベントを開く会社などが主催するコンクールもあります。

  • 動画で出られるなど、参加の形を工夫しているものもある
  • 部門の分け方や、ジャンルのはばが広いものもある
  • 発表会のように、出る人が楽しめる工夫をしているものもある

会社が主催しているからといって、気軽すぎる、ということではありません。審査の方法や講評の内容は、それぞれのコンクールで見てみましょう。

自治体・文化の財団

市や町などの自治体や、文化の財団が主催するコンクールもあります。地域の文化をもりあげることを目的にしていることがあり、その地域にすんでいる人や、通っている人を対象にしているものもあります。

  • 地域のホールで開かれることがある
  • 出られる人の条件に、すんでいる地域が入っていることがある

学校・大学

音楽の学校や大学が主催するコンクールもあります。その学校の先生が審査にかかわったり、学校のホールが会場になったりすることがあります。

実行委員会・個人

いくつかの団体や人が集まって「実行委員会」をつくり、コンクールを開くこともあります。また、音楽家や先生が中心になって開いているコンクールもあります。

実行委員会の場合は、どんな団体や人が集まっているのか、事務局の連絡先はどこか、を見ておくと安心です。

主催者を見るときのポイント

主催者の種類より、次のようなところを見ると、そのコンクールのことがわかりやすくなります。

連絡先がはっきりしているか

  • 事務局の住所や電話番号、メールアドレスが書いてあるか
  • 問い合わせたときに、ていねいに答えてもらえるか
  • 公式サイトがあり、情報が新しくなっているか

問い合わせ先がはっきりしていると、こまったときに相談しやすく、安心して申し込めます。

これまでの開催のようす

  • これまでに何回か開かれているか
  • 過去の結果や、入賞した人の発表があるか
  • 審査員の名前や、審査の方法がしめされているか

はじめて開かれるコンクールにも、もちろんよいものがあります。そのときは、募集要項の中身や、主催者の活動をよく見てみましょう。

コンクールの考え方が書かれているか

募集要項や公式サイトに、「どんな思いでこのコンクールを開いているのか」が書かれていることがあります。たとえば、「歌を楽しむ子どもをふやしたい」「若い歌い手に、ステージのきかいをとどけたい」といったことばです。

  • 開く目的や、大切にしていることが書かれているか
  • その考え方が、部門や審査のきまりにあらわれているか
  • 自分やお子様が、その考え方に共感できるか

主催者の考え方を知ると、そのコンクールが、どんな人に出てほしいと思っているのかが見えてきます。

お金のこと

  • 参加費はいくらで、何にふくまれているか
  • 入賞したあとに、別のお金(本選の参加費、表彰式の費用など)がかかるか
  • 欠席したときや、とりやめになったときに、お金がもどるかどうか

お金のことは、あとから「知らなかった」とならないよう、申し込む前にたしかめておきましょう。

個人情報や動画のあつかい

お子様の名前や写真、動画を出すときは、どのように使われるのかも大切です。結果の発表で名前が出るのか、動画が公開されるのか、主催者がどのように個人情報をあつかうのかを、募集要項でたしかめておきましょう。動画で出られるコンクールのよさと注意点は、こちらの記事にもまとめています。オンライン・動画で出られる歌のコンクール。よさと注意点

主催者で、コンクールをえらぶときの考え方

目的に合うかどうか

主催者がコンクールを開く目的は、それぞれです。その分野の歌い手を育てたい、地域の文化をもりあげたい、歌を楽しむ人をふやしたいなど、いろいろな思いがあります。

  • 先生からくわしい講評をもらいたい
  • 大きなホールのステージで歌ってみたい
  • 家から気軽に出てみたい
  • 同じ年ごろのお子様の歌を聞いてみたい

自分やお子様が、コンクールに出て何を得たいのかを考えると、えらびやすくなります。お子様のコンクールのえらび方は、こちらの記事も参考にしてください。子ども向け童謡コンクールのえらび方。はじめてでも失敗しないポイント

まよったら、先生に相談する

いくつかのコンクールでまよったときは、習っている先生に相談してみるのもよいと思います。先生は、お子様や生徒さんの声や、いまの段階を知っているので、合いそうなコンクールを考えてくれることがあります。

主催者の名前だけで決めない

有名な名前があるから安心、知らない名前だから不安、と決めてしまうのは、少しもったいないかもしれません。主催者の名前は、あくまでひとつの手がかりです。募集要項をよく読んで、中身で考えることが大切です。

まとめ

  • 主催者とは、コンクールを開いて運営に責任をもつところ
  • 共催・後援・協賛・協力は、主催とは役わりがちがう
  • 主催者には、協会・団体、新聞社・放送局、会社、自治体・財団、学校、実行委員会などがある
  • 主催者の種類で、よい・わるいが決まるわけではない
  • 連絡先、これまでの開催、お金、個人情報のあつかいを見る
  • 自分やお子様の目的に合うかどうかで考える

主催者のことを知っておくと、募集要項を読むのが、少し楽しくなります。気になるコンクールが見つかったら、ゆっくり中身をくらべてみてください。たとえば、こんなコンクールもあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ

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